借金個人再生の相談に行ってみた!
こんにちは、のむけんです。
僕は12年ぐらい前から個人事業主としてやってきたのだけれど、この4月から仕事を辞めました。
いろいろ考えると仕事が好きなわけじゃなくてお金のためにいろいろ我慢してやってきたなぁって思ったから。
ここ数年仕事と人生を楽しむことの狭間やジレンマで悩んで、今まではだましだまし少しづつ楽しいことに人生の舵を切って行こうって思ってた。
でもそんな器用な性格でもないし、ついつい日常の忙しさに流されちゃうから、仕事の案件の契約が切れたのをキッカケに今までの仕事を辞めてみる決心をしました。
(この決心は前々からすごく悩んではいて、最終的には前回書いたファスティング中にお金とエネルギーの事に気づいたあたりで決めました。
http://nomuken-media.jp/wordpress/ファスティング中に気づいたお金の事)
個人事業主だからなのか、単にのむけんの計画性のなさなのか(たぶんこっち)のむけんには借金があります。
毎月そこそこの返済を抱えながら仕事を辞めました。
仕事を辞めたこと自体、心屋仁之助さんが良く言う「努力を辞めて楽しいことをしたらなんか知らんけど上手く行く」が本当なのかを試す身体を張った壮大な実験でもあるわけです。
ただ、そうは言っても「「努力はやめたし、楽しいことしてるから上手く行くはず」と楽観的でいるばかりでもいけないなぁ」と思いました。
「一応最悪の事態もちゃんと考えておかなくちゃ」
普段計画性の無いのむけんですが珍しくこんなことを思ったのです。
そんなわけでネットで近くの弁護士事務所を探して借金個人再生の無料相談の予約を取りました。
個人再生について簡単に説明すると「住宅ローン以外の借金を大幅に減らすので、そのかわり減らした額はきちんと毎月返してくださいね。」と言う制度です。
自己破産はマイホームもなくなりますが、個人再生はマイホームは残して借金を大幅に減らせるありがたい制度です。
当日は「借金の書類やカードを持ってきてください」との事だったので一通り必要そうな書類を持って出かけました。
弁護士事務所に着くと重厚な机のある部屋に通されました。
そして2枚の用紙を手渡され「こちらに必要事項を記入して終わりましたらベルを鳴らしてください」と言われました。
1枚は法律相談受付票と書いてあり、名前やら住所やらを書く用紙。
そしてもう1枚はお借入先一覧表と書かれています。
要は借金をいつ、どこから、なぜ、どれぐらい借りていて、今どれぐらい残っているのかを書く用紙です。
正直こういったものは書類を渡せば書いてくれるものと思っていたのでちょっとめんどくさかった。
そう言ってでも仕方がないので出来る範囲で調べて記入した。
・初回借り入れ年月日
・借入額
・現在の残額
くらいは調べてから行った方が時短になるかもしれません。
なんとかわかる範囲で必要事項を書き終えベルを鳴らしいよいよ相談スタート。
弁護士という事で若干緊張していたのむけんだけど、特に高圧的な感じもなく債務整理者だからと言って見下された感じもなく普通のミーティングの様な感じでした。
(まあ、あたりまえっちゃ当たり前なんだけど、この怖さが一番に有って相談に行くのも結構腰が重かったけど少し拍子抜けしました。)
最初は名前、住所、仕事等々の情報の確認から始まり、引き続き借金の話へ。
ここで先ほど記入した借金以外に
・住宅ローンの有無
・クルマのローンの有無
・過去に完済した借金の有無
を聞かれました。
のむけんは住宅ローンがあるのだけど「今回は関係ないだろう」とその書類を持って行かなかった。
住宅ローンがある場合にはそれもいろいろ関係してくるので持って行った方が良いみたいです。
マイホームの場合は注意が必要
で、ここからいよいよ細かいお金の話に突入。
ものすごくザックリですけど個人再生の場合、借金は1/5に減額されます。
その1/5に減った借金を原則「3年で返済しましょう」と言うのが個人再生です。
今ある借金が5年で支払う計画だった場合、個人再生後の返済は3年と短くなるので月々の返済も1/5になるわけじゃない点にまず注意が必要です。
それでも現状よりはだいぶ楽になるでしょう。
そしてなぜか「住宅を売った場合の価格とかってお調べになったことありますか?」と聞かれました。
のむけんはたまたま知っていたので「たぶん○○万円位では売れると思います」と答えました。
ここで先程の住宅ローンが関係してきます。
住宅ローンの残額より住宅を売った金額の方が高い場合、その金額と減額した借金の額どちらか多い方の金額が採用され、その額を返済することになるらしいのです。
ちょっとややこしいですね。
仮に500万円の借金が合った場合、減額した残額は100万円です。
今度は住宅ローンの残額が1000万円あって、自宅が1200万円で売れる場合、
売価(1200万円)ー住宅ローンの残額(1000万円)で200万円。
この場合減額した借金(100万円)よりも手元に残る住宅の価値(200万円)の方が高いので、この200万円が返済金額として採用されるという事でした。
例えば今の借金が500万円で住宅等の条件が上記の通りだった場合は個人再生をしても返済額は200万円になります。
それでも楽にはなるでしょうがこの場合はデメリットの方が大きいなぁとのむけんは感じました。
話はそれますが住宅を売った場合の話など出ましたが住宅を売却する必要はありません。
不動産屋2社に見積もりを取って評価額を出せばいいとの事。
その場合、なるべく見積もりを低く抑えるために多くの不動産屋から見積もりを取って査定の低い2つを提出するといい、とアドバイスもしてくれました。
また査定の際、内見をするかしないかでも変わるらしくそちらも面倒がらずいろんなバリエーションで査定を取ることを勧められました。
とにかく査定を低く抑えればそれだけ返済額も低くなるので手間を惜しまずやりましょうと丁寧にアドバイスしてくれた。
※その他財産がある場合はこれに加算されるようです。(クルマは査定額20万円以上で財産になる)
のむけんは資産を持っていないためそこは突っ込むのを忘れてしまいました。
※商売をされている方で売掛金がある場合も資産と取られるようです。
これまたのむけんは無いので詳しいことは。。。
月々の返済+弁護士費用じゃ意味ないじゃん
のむけんの疑問!?
次は弁護士さんへの報酬の話。
のむけんが相談に行った弁護士さんでは諸々併せて44万円くらいとのことでした。
これをポンと払えるぐらいならそもそも個人再生の相談なんてしないわけです。
当然分割になります。
6回ほどで支払うのが一般的だそうで、単純計算で毎月7万円ちょっとのお支払い。
「個人再生をして毎月の返済額が10万円から3万円に減額になったとしても、弁護士さんへの報酬をプラスしたら半年は今までと変わらないじゃん」
のむけんはそんな風に思っていました。
個人再生なんてきっと”今”苦しいからやるのに、同じ状況が半年続くならやる意味ない、そのあたりどうなんだろうと言うのが一番の疑問点でした。
そこについては弁護士さんは明快に答えてくれました。
まず個人再生をやることに決めて弁護士さんに依頼します。
そうすると弁護士さんは債権者(要は借金をした相手です)に受任通知と言うものを発送します。
そうするとそこから裁判所で個人再生が認められるまでの間取り立ては止まります。
つまりその期間借金を返済しなくていいのです。
(もっと言うと返済しちゃいけないのですって)
弁護士さんは費用の支払いが完了するまでは手続きを進めないらしいので費用を支払うまでは借金の返済に関しては止まったままになります。
その間にまずは弁護士費用だけを毎月支払います。
余談ですが個人再生は「減額された借金を毎月きちんと返せる」と裁判所が判断した場合のみ適応になります。
なのでこの弁護士費用を毎月払えないようなら、そもそも個人再生はムリという事です。
期間を引き延ばそうと弁護士費用の支払いを先延ばしするのはダメなようですよ。
弁護士費用の支払いが終わると書類を作成したりして裁判所へ申し立て、裁判が始まります。
その後キチンと返済できるかどうかのテストがあり問題なければ個人再生が認可されると言う流れです。
ちなみにテストと言うのは例えば弁護士さんの銀行口座に毎月お金を振り込む等して、キチンと返済できることの証明をしていくそうです。
そのテストはだいたい3ヶ月ぐらいするそうで終わればすぐにお金は引き出し可能とのこと。
弁護士さんへの依頼から裁判所での個人再生認可までおおよそ1年。
弁護士費用を支払う半年間とテストの3ヶ月を引いても3ヶ月は何も支払わない月がありますし、ダブって支払う事は無いので弁護士さんに依頼した瞬間から現状よりは楽になる事が解りました。
細かいデメリットもたくさん
当然のことながら個人再生をするとデメリットもあります。
ブラックリストに載ってしまいますし、10年ぐらいは借金をすることもクレジットカードを作ることもできなくなります。
あと官報に載るなんて言うのもよく書かれているのでご存知かもしれません。
細かい所だとご商売をされていて仕入れがある場合、今後は買い掛けは出来なくなり現金取引きのみになってしまいます。
個人事業主とかだと事務機器をリースされている場合もあるかもしれませんがリースは出来なくなるかもしれません。
クレジットカードは弁護士に依頼後即日使用できなくなりますし、返済してはいけないことから引き落とし口座は凍結されるらしいです。
そうなると同じ口座を公共料金の引き落し等に使っている場合は変更が必要ですし、現金も引き出せなくなくなるので事前に引き出しておく必要があります。
クレジットカードで購入して支払いが済んでいないものは返還を求められる場合もあるそうです。
資産がある場合には資産の見積もりをいくつもとったり、必要書類を集めたり、弁護士に依頼した時から家計簿をつける必要があったり細かい作業も必要になります。
弁護士に依頼したからさあ安心♬みたいな感じには行かず割と面倒な事は多そうです。
まとめ
無料相談をするまでは漠然と「お金が払えなくなったらどうしよう」って怖くて見ない様にして現実から目を背けてました。
現状考えられる最悪の状態をきちんと把握できたことで怖さはだいぶ軽減されたのでこれで安心して前を向けます。
また今まで借りたものは返すのが当たり前と思ってきましたがそこのタブーも最悪の場合冒すこともできると思えたことも大きな収穫でした。
前向きに検討したりオススメしたりは出来ませんが一応国が認めている制度なのでタブー視する必要なないなと思えました。
現状、個人再生をするつもりはありませんよ。
まとめると
減額した借金の残額と資産を比べその多い方が返済額として採用される。
弁護士に依頼すると裁判所の認可まで返済は出来なくなる(返済しなくていい)。
その間に弁護士費用を支払うので返済と支払いがダブル心配はない。
ブラックリストに載るのはモチロンのこと、細かいデメリットもあるのでよく確認する。
です。
これは個人再生よりも自己破産の時に役立つ話かもしれないけど、弁護士に依頼してから裁判が始まるまでの間にマイホームを売却したり等の手続きは可能らしい。
それも含めて個人個人ケースバイケースです。
あくまでこれはのむけんの相談結果ですのでそこはご了承ください。
無料相談って思ったより気軽にいけるんだなくらいに思ってもらえたら書いた甲斐があります。
お読みいただきありがとうございました。

のむけん

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